欧州委員会、安全な5Gネットワークに向けたEUツールボックスを承認し、今後の方向性を提示
<日本語仮抄訳>
欧州委員会は本日、第5世代移動通信ネットワーク(5G)の提供開始に伴うセキュリティリスク対策として、欧州連合(EU)加盟国が合意したリスク低減策に関する共同ツールボックスを承認する。これは、欧州理事会による5Gのセキュリティに関する協調的アプローチの呼び掛け、および、それに続いて発表された2019年3月の欧州委員会の勧告を受けたものである。その後、EU加盟各国は国レベルでのリスクと脆弱性を特定し、共同EUリスク評価を発表した。ツールボックスを通して、EU加盟国は特定したリスクの客観的な評価およびそれに対応するリスク低減策に基づき、連帯して対策の推進に取り組むこととなる。本日のコミュニケーション(政策文書)採択を受けて、欧州委員会は、自らの権限の範囲内で関連行動を起こし、また2020年4月30日までに主要な対策を整備するよう求める。
5Gの安全な展開については市場関係者が主に責任を負い、EU加盟国は各国のセキュリティについて責任を持つ一方、5Gネットワークのセキュリティは、単一市場全体およびEUの技術的主権にとって戦略的に重要な課題である。EUの企業および市民が、安全に5Gという新技術がもたらす恩恵を十分に活用できるようにするには、ツールボックスを緊密な連携の下で実施することが不可欠である。
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