欧州委員会、ウクライナ、モルドバおよびジョージアのEU加盟に関する展望を確認する意見書をEU理事会に提出

EU News 130/2022

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は17日、欧州連合(EU)理事会の要請を受け、ウクライナ、ジョージアおよびモルドバがそれぞれ提出したEU加盟申請に関する意見を発表した。本日の意見は、欧州理事会が定めたEU加盟のための3つの基準、すなわち政治的基準、経済的基準およびEU加盟の義務を負う能力(EU法の総体である「アキ・コミュノテール、略してアキ」の受容)に照らし合わせた、欧州委員会の評価に基づくものである。本日の意見はまた、これら3カ国が、EUアキの相当部分を網羅している、「深化した包括的自由貿易協定(DCFTA)」を含むEUとの連合協定に基づく義務の履行に向けた取り組みをも考慮した。

欧州委員会は、ウクライナが全体として民主主義を保障する機関の安定性、法の支配、人権および少数民族に対する尊重・保護に向け大きく前進し、また野心的な構造改革の継続を必要としながらも、マクロ経済・マクロ財政の安定において特筆すべき強靭性を示し、マクロ経済面の良好な業績を継続しており、多くの分野でEUアキの実質的な要素に徐々に近似している。

これに基づき、欧州委員会は、ウクライナにEU加盟のための展望を与えるよう勧告する。多くの分野で今後も措置を講じるという理解の下、同国にEU加盟候補国としての地位を与えるべきである。