欧州理事会メンバーによる声明

30.09.2022

EU News 193/2022

<日本語仮訳>

「われわれは、ロシアによるウクライナのドネツク、ルハンスク、ザポリッジャ、ヘルソン各州の違法な併合を断固として拒否し、明確に非難する。ルールに基づく国際秩序を故意に損ない、国連憲章と国際法に明記された基本原則である独立、主権および領土の一体性というウクライナの基本的権利を露骨に侵害することによって、ロシアは世界の安全を危険にさらしている。

われわれは、ロシアがウクライナの独立、主権および領土の一体性のさらなる侵害のための口実として企てた違法な『住民投票』も、その偽造された違法な結果も、決して認めず、今後認めることもない。われわれは、この違法な併合を決して認めない。これらの決定は無効であり、いかなる法的効果も生み出されない。クリミア、ヘルソン、ザポリッジャ、ドネツクおよびルハンスクはウクライナ領である。われわれは、全ての国家と国際機関に対し、この違法な併合を明確に拒絶するよう求める。

ロシアの侵略戦争と、同国が緊張をこれでさらに高めたことに直面し、欧州連合(EU)は、ウクライナとその国民に断固として寄り添う。われわれの、ウクライナの領土の一体性と主権に対する支持は揺るぎないものである。ウクライナは、自国領土の完全支配を取り戻すために、ロシアの侵略から自らを守る正当な権利を行使しており、国際的に認められた国境内の占領地を解放する権利も有している。ロシア大統領府による核使用の脅し、軍事動員、ウクライナ領をロシア領と偽り、戦争が現在ロシア領内で行われていると見せようとする戦略によって、われわれの決意が揺らぐことはない。

われわれは、ロシアの違法行為に対抗する制限的措置を強化する。これにより、この侵略戦争を終わらせるよう、ロシアに対する圧力がさらに強まるだろう。

われわれは、EUがウクライナにしっかりと寄り添い、強力な経済的・軍事的・社会的および財政的支援を必要な限り提供し続けることを改めて表明する」

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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