北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射を受けたEUの声明

14.07.2023

EU NEWS 123/2023

<日本語仮抄訳>

ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。

「EUは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が7月12日に、今年4度目となる大陸間弾道ミサイルを発射したことを強く非難する。同国は、大量破壊兵器の運搬手段を開発する意図を示し続けている。これらの行動は、国際的平和と安全を脅かすものである。北朝鮮は、国連安全保障理事会決議に違反し、地域の軍事的緊張を無謀に高める全ての違法かつ危険な行動を停止すべきである。

北朝鮮は、完全かつ検証可能で不可逆的な方法で、自国の全ての核兵器、その他の大量破壊兵器、弾道ミサイル計画および既存の核計画を放棄し、関連する活動を全て停止することにより、国連安保理決議に基づく義務を直ちに順守すべきだ。

これこそが、朝鮮半島の持続可能な平和と安全への唯一の道である。北朝鮮は、核兵器不拡散条約(NPT)の下での核兵器保有国としての地位も、その他のいかなる特別な地位も持つことはできず、今後も持つことはない。EUは、北朝鮮が非核保有国として直ちにNPTおよび国際原子力機関(IAEA)の包括的保障措置協定の完全順守の立場に復帰し、追加議定書を発効させ、包括的核実験禁止条約に署名・批准することを強く求める。北朝鮮が非合法な兵器開発計画を支援するために資源を使用していることは、同国民の多くが耐えている困難な生活環境を悪化させている。

EUは国際社会に対し、国際的な核不拡散体制を維持し、北朝鮮が地域における軍事的緊張をこれ以上高めさせないよう、団結して断固とした態度で対応することを改めて求める。全ての国連加盟国、特に国連安保理理事国が、国連制裁の完全な履行を確保し、北朝鮮に対し、全当事者との意味ある対話の再開を促すことが極めて重要である」

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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