ロシアの黒海穀物イニシアチブ終了を受けたEUの声明

17.07.2023

EU NEWS 124/2023

<日本語仮抄訳>

ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。

EUは、ロシアが『黒海穀物イニシアティブ』の終了を決めたことを全面的に非難する。ロシアはこの決定により、自身のウクライナに対する侵略戦争および同国の港湾封鎖によって作り出した世界的な食料安全保障の危機をさらに悪化させることになる。ロシアは、ウクライナの港湾を不法に封鎖することをやめ、黒海の航行の自由を認めなければならない。

黒海穀物イニシアティブは、ウクライナの穀物の国際市場への輸出を確保し、困窮する脆弱な人々を支えるために極めて重要であった。EU・ウクライナ間の『連帯レーン』と併せ、黒海の港湾が部分的に再開されたことは、ロシアのウクライナに対する侵略戦争によって引き起こされた前例のない食料価格高騰を安定させ、引き下げる上で大きな役割を果たした。世界の主要食料品の価格は昨年から着実に下落し、国連食糧農業機関(FAO)の食料価格指数は2022年3月のピークから23%低下した。

<中略>

EUはロシアに対し、その決定を再考し、黒海穀物イニシアティブの実施を直ちに再開するよう求める」

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

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