インド太平洋協力に関する閣僚フォーラム

22.02.2022

EU News 38/2022

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)理事会議長国を務めるフランスとジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、EU諸機関、EU加盟27カ国の外相もしくはその代理、インド太平洋地域からの約30人の外相・外相代理のほか、インド洋と太平洋の地域機関代表が一堂に会するインド太平洋での協力に関する閣僚フォーラムをパリで共催した。同フォーラムは、2021年9月にインド太平洋における協力に関するEU戦略が採択されたことを受け、フランスがEU理事会議長国に就任したことを機に開催された。

閣僚フォーラムは、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣とボレルEU上級代表が共同議長を務めた。

会合での討議は、最近採択されたEUのインド太平洋戦略と「グローバル・ゲートウェイ」構想に照らして、EUとインド太平洋地域のパートナーとの間の協力に向けた考え方や道筋を確認する一助となった。

インド太平洋閣僚フォーラムは、参加者間の以下の共通の野心を浮き彫りにした。

  • 欧州およびインド太平洋地域における平和、繁栄および持続可能で包摂的な発展に向けて協働する
  • 法に基づく国際秩序、民主的価値や原則のほか、多国間体制と法の支配、国際法の尊重および国連海洋法条約(UNCLOS)に沿った航行の自由の強化に対するコミットメントを再確認する
  • 持続可能な開発に関する2030年アジェンダ、気候変動に関するパリ協定および生物多様性条約を含む、共通の目標を土台とした協力や連帯行動を通じ、インド太平洋地域の発展を促しEUとインド太平洋地域のパートナー間の絆を強化する
  • 多くの分野での協力を強化し、特に今回のフォーラム期間中に開かれた、①安全保障と防衛、②連結性とデジタル問題、③気候変動、生物多様性や海洋の保全および保健衛生など地球規模の問題――の3つのラウンドテーブルの枠組み内で特定された道筋に関する交流を継続する

 EU側の出席者たちは、インド太平洋地域が欧州にとって重要であることを再度表明し、具体的な行動を通じたEUとその加盟国の関与の増強と長期化への支持を強調した。この点において、インド太平洋地域におけるの最外部領域とEU加盟国の海外領土の役割が強調された。

 

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