イラン核合意の紛争解決メカニズムに関するボレルEU上級代表の声明

14.01.2020

EU News 9/2020

<日本語仮訳>

ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、包括的共同行動計画(JCPOA=イラン核合意)の合同委員会の調整役として、紛争解決メカニズムに関する以下の声明を発表した。

「本日、JCPOA に基づくイランのコミットメントの実施に関する問題を、同協定の第36項に規定する紛争解決メカニズムにより解決するため、合同委員会に付託するという内容の書簡をフランス、ドイツおよび英国の外務大臣より受領した。

同合同委員会の調整役として、私は紛争解決メカニズムのプロセスを監督することになる。紛争解決メカニズムの目的は、合同委員会の枠組みの中で同協定の実施に関する問題の解決を図ることにある。それに関連して、私は『建設的な外交対話を通じて、現状の行き詰まりを打開するための今後の方策を見出すことを心より期待しつつ、JCPOAを維持する』というEU加盟各国の外務大臣の意図に留意する。

紛争解決メカニズムでは、全ての関係者が誠意を持って集中的に取り組むことが求められる。調整役として私は、JCPOA の全ての参加者がそのような精神で同プロセスに臨むことを期待する。

JCPOA は、何年にも及ぶ交渉を経て、持続的な多国間の外交により得られた重要な成果である。中東で危険な事態の悪化が続いている現在、JCPOA の維持は、かつてないほど重要である」

 

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Peter Stano
Lead Spokesperson for Foreign Affairs and Security Policy
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