欧州委員会と日本医療研究開発機構、国境をまたぐ保健上の脅威に対する協力を強化

EU News 185/2023

<日本語仮訳>

欧州委員会の欧州保健緊急事態準備・対応局(HERA)と日本医療研究開発機構(AMED)は、国境を越えた深刻な保健上の脅威に対する予防、準備および対応を強化するため、医療対策に関する協力を進める。これは、欧州連合(EU)の「グローバルヘルス戦略」の目標や、世界的な保健上の脅威に対処するための国際協力の強化を推進する欧州委員会の方針に沿ったものである。

欧州委員会のステラ・キリアキデス保健・食品安全担当委員は、 「健康危機への備えは、国際的なアプローチが最も効率的である。HERAと日本の医療研究開発機構との新たな協力関係、そして国境を越えた保健上の脅威の分野における日本との関係強化を歓迎する。今般合意された体制により、われわれは専門知識を結集し、医療対策に関する研究の優先事項の調整が進む。これは、EUのグローバルヘルス戦略の重要な目標のひとつである、世界の保健安全保障と医療対策に関する国際的な取り組みを強化することにつながる」と述べた。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、国境を越えた深刻な保健上の脅威を予防し、それと闘い、封じ込めるための国際協力の必要性を示した。感染症緊急事態への備えと対応をめぐる連携は、国際的な共通の関心事である。この度合意された協力体制の一環として、HERAAMEDは、医療対策の先進的な研究開発に関する情報を交換する。両者はまた、双方にとって関心の高い優先病原体など、緊密に連携できる分野や潜在的プロジェクトを特定する。両機関はまた、定期的に会合し、将来の優先課題についても協力していく。

今般合意された仕組みは当初3年間続くことになっており、延長の可能性も含まれている。

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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