EU 、ロシアのウクライナ侵略に対する第6弾の制裁措置を採択

EU News 123/2022

<日本語仮抄訳>

現在も続くロシアのウクライナに対する侵略戦争およびそれに対するベラルーシの支援ならびにウクライナにおけるロシア軍による残虐行為の報告に鑑み、欧州連合(EU)理事会は3日、ロシアとベラルーシの両国を対象とする第6弾となる経済制裁および個別制裁を科すことを決定した。

今般合意された制裁案には、ロシアが侵略を継続する能力を効果的に阻止することを目的とした一連の措置が含まれている。

石油

EUは、ロシアからEUへの原油および特定の石油製品の購入、輸入または移転を禁止することを決定した。ロシア産石油の段階的禁輸は、原油は6カ月、その他の石油精製品は8カ月をかけて実施する。

地理的な事情によりロシアからの供給に特に依存し、かつ実施可能な代替手段を持たないEU加盟国へのパイプラインによる原油の輸入については、時限的な例外措置を設けることを想定している。

さらに、ブルガリアとクロアチアについても、それぞれロシア産の海上輸送原油および減圧軽油の輸入に関して時限的な例外措置の恩恵を受ける。

ロシアおよびベラルーシの銀行のSWIFT(国際銀行通信間協会)からの排除

EUは、金融専門の通信サービス(SWIFT)の提供に関する現行の禁止措置の対象を、ロシア最大手のズベルバンク、モスクワ信用銀行およびロシア農業銀行のロシアの信用機関3行ならびにベラルーシ開発復興銀行に拡大する。