駐日欧州連合代表部

新しい循環経済行動計画、消費者をエンパワーメントし、気候中立で競争力のある経済への道を示す

Brussels, 11/03/2020 - 00:00, UNIQUE ID: 200312_1
Press releases

EU News 54/2020

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は本日、欧州の持続的な成長に関する新しい計画である 欧州グリーンディールの基盤を構成する、新しい循環経済行動計画 を採択した。製品のライフサイクル全体に沿って対策を講じることで、新行動計画では、グリーンな未来に適した経済の確立、競争力の強化と環境の保全の両立、および、消費者への新しい権利の付与を目指している。2015年以降に実施された取り組みをさらに押し進め、新行動計画では、使用済みの資源をできるだけ長くEU経済の内部に留めることを目的とした、循環経済の設計と生産に重点を置いている。また、行動計画に基づく計画や構想は、経済界や利害関係者の密接な関与の下で策定される。

循環経済への移行はすでに進行中であり、先進的な欧州の企業、消費者および公的機関は、こうした持続可能なモデルを歓迎している。欧州委員会は、循環経済への移行が全ての者に機会を提供し、誰一人取り残さないようにすることを担保する。EU産業戦略の一環として本日提出された循環経済行動計画では、以下のような施策を提案している:

  • EUでの持続可能な製品の標準化。欧州委員会は、「持続可能な製品政策」に関する法案を提出し、EU市場で販売される製品が長持ちし、リユース(再使用)・修理・リサイクル(再生利用)が容易で、一次原材料の代わりにできるだけ多くの再生材を使用する設計となるようにする。また使い捨ての製品を規制し、製品の早すぎる陳腐化への対策を講じ、売れ残った耐久財の破棄を禁止する。
  • 消費者のエンパワーメント。 製品の修理可能性や耐久性などに関する信頼できる情報を消費者に提供し、消費者が環境の持続可能性に配慮した選択をするよう促す。消費者は、本物の「修理への権利」から恩恵を受ける。
  • 資源の使用量が最も多く、潜在的に循環性が高い産業分野を重視する。欧州委員会は、以下のような具体策を実施する
    • 電子機器および情報通信技術 ― 「循環電子機器イニシアティブ」による、製品の長寿命化と廃棄物の回収と処理の改善
    • 電池および車両 ― 電池に関する新しい規制枠組みによる、電池の持続可能性と循環性の向上
    • 包装 ―(過剰)包装の削減など、EU市場での認可に関する新しい必須要件
    • プラスチック  再生含有物に関する新しい必須要件、および、マイクロプラスチックとバイオ・生分解性プラスチックに関する特別な配慮
    • 繊維 ― 新しい「繊維に関するEU戦略」による、繊維業界の競争力と技術革新の強化およびEU市場での繊維の再使用の促進
    • 建築および建物 ― 包括的な「持続可能な建造環境に関する戦略」による、建物の循環性原則の促進
    • 食品 ― 再使用に関する新しい法案による、食品産業における使い捨て包装・食器類の再使用可能な製品への置換
  • ごみの減量。ごみを全く出さないこと、また適切に機能する二次原材料の市場を活用した、ごみの二次資源への転換を重視する。欧州委員会は、ごみの分別と製品表示に関して、EU全域で統一したモデルの確立を検討する。また行動計画では、EUのごみの輸出をできるだけ削減し、不正な出荷を取り締まる一連の対策を提案している。

 

EU MAG』の関連記事

脱炭素と経済成長の両立を図る「欧州グリーンディール」 2020年1・2月号 ニュースの背景

EUについてさらに知りたい場合は日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい。

Languages:
編集セクション: