欧州委員会、EUのコロナ禍からの持続可能な復興に向け、初のグリーンボンド起債に成功

12.10.2021

EU News 225/2021

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は本日、欧州連合(EU)のコロナ禍からの復興に向けた基金である「次世代EU」初のグリーンボンド(環境債)を起債し、EU域内でグリーンかつ持続可能なプロジェクトへの投資のみに活用される120億ユーロを調達した。これは、1本のグリーンボンドとして世界で過去最高の規模である。「次世代EU」グリーンボンドにより、EUは群を抜いて世界最大のグリーンボンド発行体となる見込みで、コロナ禍からのEUの復興をよりグリーンなものにするだけでなく、持続可能な金融市場の活性化の一助にもなる。今回の大幅な応募超過と良い価格条件は、2026年末までに最大2,500億ユーロの債券発行を目指す「次世代EU」グリーンボンド発行計画にとって幸先の良い滑り出しとなった。

2037年2月4日償還の15年債は、11倍以上の応募超過となり、申込額は1,350億ユーロを超えた。同債には幅広い投資家が関心を示した。

 

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