欧州委員会、AIをめぐる国際指針および国際行動規範に関するG7首脳合意を歓迎

EU News 187/2023

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は、主要7カ国(G7)首脳が本日、広島人工知能(AI)プロセスの下、AIに関する国際指針および開発者向けの自主的行動規範について合意したことを歓迎する。これらの指針および自主的行動規範は、欧州連合(EU)の共同立法機関である欧州議会とEU理事会が現在、「EU AI法」の下で最終調整を進めている法的拘束力のある規則を、国際的なレベルで補完するものとなる。ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、本年のG7議長国である日本が発表したG7首脳声明に賛同した1人である。

フォン・デア・ライエン委員長は、 「AIが市民と経済にもたらす潜在的な恩恵は非常に大きい。しかしながら、その能力の加速は新たな課題をももたらす。既にAI法で規制面から先陣を切っているEUは、国際的なレベルでAIのガードレールやガバナンスにも貢献している。信頼できるAIを促進するためのEUの価値を反映した、今般のG7の国際指針と自主的行動規範を喜んで歓迎する。AI開発者に対し、できるだけ早くこの行動規範に署名し、実施するよう求める」と述べた。

AI技術の安全性と信頼性の確保

G7を構成する7カ国とEUの首脳がこの度採択した11の指針は、基盤モデルや生成AIなどの高度なAIシステムを開発、展開および利用する組織に対し、同技術の安全性と信頼性を促進するための指針を提供している。その中には、リスクや悪用を軽減し、脆弱性を特定し、責任ある情報共有、インシデントの報告、サイバーセキュリティおよびユーザーがAIが生成したコンテンツを識別できるような制度への投資を促すための公約などが含まれる。

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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