Asia

長崎訪問後のトゥスク欧州理事会議長のステートメント

26/06/2019 - 07:17
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EU News 109/2019

<日本語仮訳>

おはようございます。この記憶すべき街、長崎に来ることができ、光栄に思います。また温かく歓迎していただきありがとうございます。

本日、長崎原爆資料館および国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪問したこと、そしてそこで伺ったお話に、深く心を動かされました。

短い訪問ではありましたが、長崎の教訓がいかに悲劇的なものであったかを強く認識させられました。しかし、また多くの希望も感じることができました。2日後には大阪で世界のリーダーが一堂に会しますが、長崎の教訓は、私たちは今、共通の未来に対して責任を負っているのだと教えるものでもあるはずです。

ここ長崎から全てのG20の参加者に対する、「手遅れになる前に目を覚ませ」という警鐘と率直な訴えが心に響いてきます。国際社会は、強い者が容赦なく自らの都合を弱い者に押しつける場所であってはならない。また利己主義が連帯を上回る、また国家主義的な感情が常識を上回る場所であってはなりません。自らの利益だけではなく、何よりも平和で安全かつ公正な国際秩序に対して責任を負っていることを理解しなければならないのです。

相手を脅すために核を利用するという脅威はいまだに存在しています。北朝鮮の政治やイランの発言において。シリア、ウクライナ、リビアなどの地域紛争や、全ての大陸にある何十もの不安定な地域において。そして世界最大の超大国同士の貿易を巡る緊張関係において。それは、気候変動や次の段階の技術革命がもたらす重大な結果に対する認識不足と相まって、世界が今いかに瀬戸際に近いところに立っているのかを示しています。私たちはさまざまな事態や変化を完全に制御していると信じるふりを続けていますが、それは幻想です。こうしたリスクを自覚することが、大阪における議論の導きとならなければなりません。

長崎が教えてくれることを無駄にしない。そのことに責任を負っているのは、世界の超大国のリーダーたちなのです。

 

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