EUと国連、「より安全でより良い世界」に向けた協力を確認

24.09.2018

EU News 216/2018

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)と国連は共同声明を発表し、両者間の協力をさらに強化していく決意を表明した。声明では「前例のない、喫緊の世界的課題の時代において、国連とEUは、互いの権限に沿って、多国間主義とルールに基づく世界秩序への全面的なコミットメントを促し、再確認するために、変革へのプラスの力として共に関与し、万民のためにより安全でより良い世界を実現すべく、安定と繁栄のために緊密に協力し続ける」とした。

今回の誓約は、国連総会の際にニューヨークで行われた、アントニオ・グテレス国連事務総長とジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長、フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長との年次会合の後、発表された。

会談後にユンカー委員長は、「われわれはまた、多国間主義的アプローチは死しておらず、維持されなければならないと言うためにここに来た。このアプローチのみが、全てのステークホルダーが受け入れることのできる方法で世界の未来を形作る機会となる。一国主義は好まない。多国間主義にチャンスを与えるべきだと考える」と述べた。

共同声明は、全世界で人権や基本的自由のために立ち上がるという両機関の決意を再確認する機会としての世界人権宣言の採択70周年の重要性を強調した。今年はまた、70年にわたり、世界各地で弱者の保護や平和と安全を促す一助となってきた国連平和維持制度の創設70周年でもある。

急速に展開する世界情勢において、国連改革の実施は不可欠である。EUは、改革された国連を中核に据えた多国間主義制度の強化とさらなる促進に尽力していく。

 

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