European Union External Action

欧州委員会、EUに影響を及ぼす米国の鉄鋼・アルミニウム規制に反応

Bruxelles, 31/05/2018 - 16:31, UNIQUE ID: 180531_21
Press releases

EU News 120/2018

<日本語仮抄訳>

米国は、2018年6月1日より欧州連合(EU)から輸入する鉄鋼とアルミニウムに対し、それぞれ25%と10%の追加関税を課すと発表した。

欧州委員会のジャン=クロード・ユンカー委員長は、「この決定に懸念を抱いている。EUは、これらの一方的な米国の関税は不当で世界貿易機関(WTO)ルール違反であると考える。これは保護主義そのものである。ここ数カ月にわたりわれわれは、共同で鉄鋼部門における過剰生産能力の問題に対処すべく、可能な全てのレベルにおいて米国と継続的に関与してきた。

問題の核心は今でも過剰生産能力であり、EUはその根源ではなく、むしろ米国同様に損害を受けている。それゆえわれわれは、諸パートナーと協力して構造的な解決法を模索する決意である。われわれはまた、一貫して米国との貿易関係を改善する方策を議論する用意があることを示してきたが、EUは脅しの下では交渉はしないということも明確にしてきた。過剰生産の責任を負わない者を標的にすることで、米国は問題の責任者の術中に陥っている。今回の決定により、米国はわれわれを、WTO紛争解決訴訟を進め、米国からのいくつかの輸入品に対する追加関税の発動以外に選択の余地のない状態に置いた。われわれは、国際貿易法に完全順守する形でEUの利益を守っていく」と述べた。

また、セシリア・マルムストロム通商担当委員は、「今日は世界貿易にとって、悪い日である。われわれは、このような結末を避けるべく、できることは全て試みた。この数カ月間、私は何度も米国の商務長官と協議してきた。EUと米国が前向きな米欧貿易アジェンダに取り組み、EUがこれらの関税から完全で永続的かつ無条件に除外されるよう強く訴えてきた。これはまた、EU首脳らも求めてきたことである。これらの協議では常に米国は貿易制限の脅しをてこに、EUから譲歩を求めようとしてきた。これはわれわれのやり方ではなく、ましてや長年のパートナー・友人・同盟国の間でのやり方ではない。これでことが明確になった以上、EUの対応はバランスの取れた、WTOルールに合致したものとなる。米国のこれらの措置が、合意されている国際ルールに明確に反しているため、われわれはこれからWTOで紛争解決訴訟を起こす。また、バランスを取り戻すための措置を取り、米国のこれらの制限措置による貿易転換からEU市場を守るために必要な行動を全て取る」と述べた。

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