<日本語仮抄訳>
フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、トルコとの今後の関係のあり方について、自身が「長く、率直かつ腹蔵のない意見交換」と称したEU各国の外相の議論を主導した。
上級代表は、マルタで開催された非公式EU外相会合終了後の記者会見で、EUは最近トルコで行われた国民投票結果を尊重するものの、憲法改正が欧州評議会のヴェニス委員会の勧告や欧州安全保障協力機構の民主制度・人権事務所(OSCE/ODIHR)の所見に基づく、包摂的な形で実施されるべきと述べた。
「EUは、適切なーパートナーであり、多くの異なる問題において関係者であるトルコが、安定した、安全で経済的成功を収めた民主的な国家であることに明確な関心がある。われわれは、今も将来も、トルコやトルコ国民を害する意図はない。それどころか、われわれは全てのトルコ市民、全ての欧州市民それぞれの利益のための協力―多くの事柄における建設的な協力―を求めているのである」と上級代表は述べた。
トルコのEUへの加盟手続きは中止されてはいないものの、新たな交渉分野に取り組むという作業は現在行われていない、と説明した。