Bermuda and the EU

国際民主主義デーに寄せる、ボレルEU上級代表およびシュイツァ副委員長の共同声明

Brussels, 14/09/2020 - 12:06, UNIQUE ID: 200914_20
Joint Statements

EU News 245/2020

 

<日本語仮訳>

「国際民主主義デー」に先立ち、ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長およびドゥブラヴカ・シュイツァ欧州委員会副委員長は、以下の共同声明を発表した。

「世界各地で、人々は、しばしば自身の身を大きな危険にさらしながらも、民主主義を求めて抗議行動(デモ)を実施し続けている。香港からレバノン、ベラルーシからスーダンに至るまで、大々的に報道されるニュースや数字の向こう側には、さまざまな背景を持つ恐れを知らない勇敢な人々がいる。われわれは、そうした人々に敬意を表し、民主主義に対する彼らのコミットメントを共有する。

民主主義は、困難に直面している。そして、そうした困難な状況は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な流行)により、深刻化している。世界中で、市民の自由は侵害され、独立系のメディアやジャーナリストは抑圧され、民主的な機関の基盤が揺らいでいる。民主的な機関や手続きに対する人々の信頼が揺らぐ中、分極化が進行している。政治参加の新しい機会が出現する一方で、われわれは、デジタル技術やソーシャルメディアにより強化された、新しい形態の情報や選挙・民主的プロセスの操作が広範囲に影響を及ぼしていることを目撃している。

こうした課題を踏まえて、EUは、民主主義の擁護と構築、性別や生い立ちを問わない民主的な参加や包摂の促進、制度的な確認と均衡の確保、および意思決定者の説明責任の追及に取り組んでいる人々を支援することに一層努めている。われわれは、世界中の民主主義の普及と擁護において主導的な役割を担っている。

新しい『人権と民主主義に関するEU行動計画』では、今後数年間にわれわれが目指す意欲的な目標や取り組み、および具体的な対外行動に関する優先事項を定めている。コロンビアにおけるかつての敵対組織を巻き込んだ協力から、コンゴ民主共和国における司法に対する信頼の回復、中央アジアにおけるメディアのエンパワーメント、シリアにおける女性の役割の強化に至るまで、EUは、プロジェクトや協力を通じて、引き続き民主的な価値や取り組みを積極的に支援している。また2019年には、EUは、世界各地の民主主義、人権および法の支配に対するEUのコミットメントの一環として、8つの選挙監視団および7つの選挙専門家の調査団を派遣した。

欧州は、世界中で民主主義に対する新しい課題に直面しているパートナー国を支援するとともに、こうした取り組みを域内から始めている。われわれは、民主主義に対する欧州市民の信頼を、決して当然ととらえることはできないし、またそうすべきではないことを理解している。欧州市民は、政策の策定過程へのより一層の参加および透明性を求めている。われわれは、そうした声に耳を傾け、信頼を構築しなければならない。

EUは、域内の民主主義の擁護と強化に向けた措置を講じている。われわれは、『欧州民主主義行動計画』への取り組みを通じて、EU域内でディスインフォメーション(虚偽情報)対策、進化する選挙に関する脅威や操作への対応および自由で独立したメディアの支援を実施している。また、間もなく公表される『EU市民権報告書』では、全てのEU市民が全面的に権利を行使し、またEUの民主的な生活に参加できるようにするという観点から検討を行っている。社会の各方面から欧州市民が参集する『欧州の将来に関する会議』は、EU内で欧州市民により大きな発言権を与えることに寄与している。

EUは、人権や法の支配と合わせて、民主主義の普及と保護に対する強い関与の上に成立している。民主主義、平和および安定がなければ、長期的な発展と繁栄は実現不可能である。われわれは、民主主義の先駆者であり続けなければならない」

 

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