モゲリーニEU上級代表、日・EU関係の重要な成果のさらなる強化を目指す

23.10.2019

EU News 189/2019

<日本語仮訳>

欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、3日間に及ぶ東京への訪問を終えた。主な来日目的は、EUの代表として190以上もの国や国際機関の代表と共に、10月22日の即位礼正殿の儀に参列することであった。この来日機会を捉え、上級代表は茂木敏充外務大臣と河野太郎防衛大臣とそれぞれ会合した。

各会合は、過去5年間における日・EU関係を印象付けたいくつかの歴史的成果を再考する機会となった。2018年の日・EU定期首脳協議で署名された戦略的パートナーシップ協定(SPA、2019年2月より暫定適用)と経済連携協定(EPA、2019年2月に発効)は、両者間の緊密な協力のさらなる発展、共通の利益の促進、および貿易と投資の増加を通じた人々の生活への目に見える利益の提供のための確固たる基盤となる、画期的な合意である。

茂木・河野両大臣とは、特に連結性(コネクティビティ)や安全保障・防衛問題など、EUと日本がより緊密に協力することで合意している分野について協議した。安倍晋三総理大臣とジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長が9月27日にブリュッセルで署名した「持続可能な連結性及び質の高いインフラに関する日・EUパートナーシップ」は、運輸・エネルギー・デジタル・人的交流において、両者間、多国間および第三国において緊密に協力する道筋をつけた。EUはまた、アジアと、またアジアにおいて、安全保障協力を強化する決意であり、この文脈において日本と、サイバーセキュリティや海洋安全保障、危機管理の分野を含む、安全保障・防衛協力に関するパートナーシップを構築する用意がある。モゲリーニ上級代表はまた、両大臣と朝鮮半島、南シナ海、湾岸地域およびアフガニスタンを含む、地域的・国際的問題について意見を交換した。

モゲリーニ上級代表は、岸田文雄衆議院議員・元外務大臣とも会合し、議員が外相在任中にSPAとEPAの準備を後押ししてくれたことに対し、謝意を述べた。

上級代表は日本の学者、またシンクタンクや市民社会の代表者とも会合した。そこでは、共有される価値や、自由貿易から民主主義、人権まで、また核不拡散から効果的な多国間協調主義まで、国際的に有意義な多くの問題についてEUと日本の見解が収れんしていることが、引き続き両者関係の礎となっていく、と強調した。

 

 

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