Delegation of the European Union to the Republic of Moldova

中距離核戦力全廃条約に関する、EUを代表したモゲリーニ上級代表の声明

Brussels, 14/07/2019 - 14:21, UNIQUE ID: 190714_4
Statements on behalf of the EU

EU News 126/2019

<日本語仮訳>

 

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。

 

EUは、全ての国々に対し、効果的な多国間主義を主要原則とした、ルールに基づく国際システムの統合性を堅持するよう要請する。これは、国際平和と安全を維持するのに不可欠である。われわれは、軍縮と核不拡散に関する国際体制に大きな緊張がかかっていることに懸念を有している。

 

安全保障環境が厳しく、かつますます不安定になっていることを念頭に置き、われわれは、一般的な軍備管理、軍縮および核不拡散に関する手続きを維持し、さらに発展させることの必要性を強調し、国際安全保障を強化するために軍縮と核不拡散の全ての側面において、さらなる前進を図るよう求める。軍備管理、軍縮および核不拡散に関する合意の実行可能性と有効性には、これらの合意が完全に順守、施行されることが必要だ。

 

この文脈においてわれわれは、過去30年間にわたり、欧州およびより広範な世界の安全保障に相当な貢献をしてきた中距離核戦力全廃条約(INF条約)の重要性を強調したい。3,000発近い核弾頭や通常弾頭を搭載したミサイルが欧州から撤去され、検証できる形で破壊され、それにより、最大の兵器備蓄を行っていた2つの核保有国による、核不拡散条約(NPT)の下でのそれぞれの軍縮に関する義務の実行への目に見える貢献となった。

 

われわれは、2019年8月2日に終了するかもしれないINF条約をめぐる動きに深い懸念を有している。われわれは、2019年7月3日にロシアが同条約の下での自身の義務を正式に停止したことを遺憾に思う。同国に対し、自身の地上発射型ミサイルシステム9M729の開発・飛行試験・配備に関して何度も表明されてきた深刻な懸念と、これによりもたらされたINF条約不履行についての深刻な懸念に対し、効果的に対応するよう強く要請する。その件について、INF条約の規定の完全かつ検証可能な順守を確保するために、相当かつ透明性のある行動が即座に取られる必要がある。この先数日間が、対話と欧州の安全保障構造の重要な構成要素である同条約の維持に必要な措置を取るための最後の機会である。

 

EUは、検証可能で有効な、条約に基づいた核兵器管理と軍縮に対する長年のコミットメントを再確認する。これゆえにわれわれはINF条約の成果の維持を促したい。緊張の高まりに鑑み、冷戦後に達成された相当な削減を相殺させるような新たな軍拡競争の道に踏み入れないよう、注意すべきだ。われわれは、米国とロシアに対し、最大の核兵器備蓄を有する国家としての特別な責任を考慮し、戦略的・非戦略的および配備済み・未配備の核兵器を含む、それぞれの保有数をさらに削減するよう、促したい。われわれは、2021年以降の新たな戦略兵器削減条約(START)の将来や、他の軍備管理制度に関する早期かつ活発な対話を歓迎する」

 

 

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