EU理事会、アフリカ諸国に対する債務返済猶予に関する結論を承認

30.11.2020

EU News 335/2020

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)は、アフリカ諸国に対する国際的債務返済猶予をさらに進める決意である。

EU理事会は本日、欧州理事会が2020年10月15日~16日の会合で、この観点からEUの共通アプローチを準備するよう要請したことに対応し、一連の結論を承認した。

今般の結論は、特にアフリカの低所得国の債務脆弱性の深刻化を強調し、アフリカの国々に対する債務返済猶予に向けた取り組みに対する連携の取れた国際的アプローチへのEUの支持を明確に示している。

EU理事会は、最貧国が新型コロナウイルス感染症のパンデミックの深刻な影響に対応する一助として、一時的な債務支払い停止を可能にするG20及びパリクラブで合意された債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)、および同イニシアティブが2021年6月30日まで延長され、その後もさらに6カ月延長する可能性が合意されたことを歓迎する。EU理事会は、このイニシアティブの完全かつ透明な実行を約束する。

EU理事会はまた、持続不可能な債務を既に抱えている国に対してはさらなる債務救済が必要であるかもしれないことを認識している。20カ国・地域が「DSSI後の債務措置に係る共通枠組」に合意したことが、公的債務再編の国際的制度における大きな前進として歓迎する。この文脈においてEU理事会は、債務の再編は必要な場合において、ケースバイケースで交渉し、その際には国際通貨基金(IMF)の支援計画の文脈で、財政運営・汚職防止枠組みおよび国内資源動員における強力な条件を確保することを奨励する。

 

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