<日本語仮抄訳>
欧州連合(EU)理事会は本日、恣意的な逮捕や拘束を含む深刻な人権侵害や、ロシアにおける平和的な集会・結社の自由および意見表明・表現の自由に対する広範かつ組織的な抑圧に対して責任を負う4個人に対し、制限的措置を適用すると決定した。
アレクサンドル・バストルイキン連邦捜査委員会委員長、イゴル・クラスノフ検事総長、ヴィクトル・ゾロトフ国家親衛隊隊長およびアレクサンドル・カラシニコフ連邦刑執行庁長官は、アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する恣意的な逮捕・起訴・判決と、同氏に対する不法な扱いに関する平和的な抗議の抑圧における役割を受けて、制裁対象となった。
本日の決定は、2020年12月7日に確立した新しい「EUグローバル人権制裁制度」の枠組みを用いてEUが初めて科す制裁である。この制度により、EUはジェノサイド(民族・人種などの集団殺害)、人道に対する罪、および拷問、奴隷制、裁判なき殺人、恣意的な逮捕や拘束など他の深刻な人権違反・侵害といった行為の責任を負う者を制裁対象にすることが可能になった。
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