駐日欧州連合代表部

欧州委員会、競争法違反の疑いでアマゾンの調査を開始

Brussels, 17/07/2019 - 11:49, UNIQUE ID: 190718_1
Press releases

EU News 129/2019

<日本語仮抄訳>

 

欧州委員会は、アマゾンが、自身が提供する「マーケットプレイス」(インターネット上の取引市場)に出店する独立した小売業者が集めた極秘データを利用することが、欧州連合(EU)の競争法に反するかどうかについて、正式な反トラスト調査を開始した。

 

プラットフォームとしてアマゾンは、自身のウェブサイト上で商品を販売する小売業者と、他の出品者が直接消費者に商品を売ることができるマーケットプレイスの提供者という、2つの役割を有する。

 

他社にマーケットプレイスを提供するとき、アマゾンは自身のプラットフォームでのアクティビティに関するデータを収集し続けている。欧州委員会の予備的調査によれば、同社は販売者、その商品およびマーケットプレイスでの取引に関する、競争上極秘の情報を利用しているようだ。

 

本格的な調査の一部として、欧州委員会は以下の点について調べる。

 

  • アマゾンの小売事業が他の販売者のデータを分析・利用することを可能にする、同社とマーケットプレイスを利用する小売業者の間の基本契約。欧州委員会は特に、小売業者としてのアマゾンが、マーケットプレイスで活動する他の小売業者の累積データを利用することが競争に影響を与えているのか、その場合どのような影響なのかに焦点を当てる
  • Buy Box(ショッピングカートボックス)」を与える業者の選定におけるデータの役割と、マーケットプレイスでの小売業者の競争上機密となる情報がその選定に与える影響。「Buy Box」はアマゾンでは目に付くように表示されており、利用者が特定の小売業者の商品を直接自身のショッピングカートに入れることを可能にする。取引の大部分が「Buy Box」を通じて行われるため、それを獲得することがマーケットプレイスに出店する業者にとって重要であると見られる

 

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