駐日欧州連合代表部

考古学分野におけるRISE日欧合同プロジェクト”BE-ARCHAEO”キックオフ・ミーティング及びシンポジウムを開催

11/04/2019 - 12:45
ビジネスイベント

<岡山大学による翻訳を一部編集の上掲載>

 “BEyond ARCHAEOlogy(考古学を超えて)”:欧州と日本の考古学・考古科学チームはどのように協働し、古墳時代に関する新しく、正確な洞察を得ていくのか

 

2019年2月21日、岡山大学にて日欧合同プロジェクトのキックオフ・ミーティングが開催され、構造物理学、化学、岩石学から植物やメタボロミクスに関する生物学まで幅広い分野の研究者たちから成る、欧州と日本の考古学者・考古科学者の代表団が岡山大学を訪問し、槇野博史岡山大学学長の歓迎を受けた。

本プロジェクトは、欧州連合(EU)のマリー・スクウォドフスカ=キュリー・アクションのHorizon 2020(ホライズン2020) RISEプログラムの助成を受けて実施され、今後4年間、日欧研究チームは、革新的で学際的なアプローチを通じ、従来の考古学を超えて、過去を現代社会へ蘇らせることを目指す。RISEは、国を越えて研究機関と企業をつなぎ、研究者や技術者の交流による知識と理念の共有を推進するプログラムである。

キックオフ・ミーティングは、岡山大学津島キャンパスの大学院社会文化科学研究科にて開催され、駐日EU代表部科学・イノベーション・デジタル・その他EU政策科学技術部のゲディミナス・ラマナウスカス部長・一等参事官も出席した。槇野学長は歓迎挨拶で、岡山大学は、国際共同研究の増加に尽力していることを強調し、EUの科学者たちと共同研究することの利点を挙げ、国際的な研究の促進と活性化について、URA(ユニバーシティー・リサーチ・アドミニストレーター)が重要な役割を担うことに期待すると述べた。また、ラマナウスカス部長は、挨拶の中で、”BE-ARCHAEO”に参画する日本2つの組織と欧州6つの組織をたたえるとともに、中心的な役割を担う岡山大学と島根県教育委員会に対して感謝し、この学際的でやりがいのあるプロジェクトは創造的な考えを革新的な解決に変える、素晴らしい可能性を秘めていると指摘した。また、科学研究における国際協力は、EUの研究イノベーションプログラムであるHorizon 2020が重視していることであり、EUの外交政策における重要な手段でもあることを強調した。RISEプログラムは2014年のHorizon 2020の開始以来、日本からの参画が特に多いプログラムであり、これまでに60を超える団体の参加を得ていることにも触れたた。

キックオフ・ミーティング後、本プロジェクト参画機関である欧州6組織が協定書に署名し、協力機関である岡山大学も協力協定書に署名する署名式が行われた。

 

キックオフ・ミーティングに引き続き行われたキックオフ・シンポジウムには、伊原木隆太岡山県知事が臨席され、祝辞を述べた。岡山大学は、2018年10月1日、大学院社会文化科学研究科に新たに「文明動態学研究センター」を開設しており、キックオフ・シンポジウムは、同センターの設置と同センターが主体的に参画するプロジェクトの旗揚げとして開催された。

 

“BE-ARCHAEO”プロジェクト

“BE-ARCHAEO”の学術的な目標は、新しい学際的研究方法論を確立し、古墳時代の葬送儀礼やその背景にある古代日本の社会を丁寧に再構築することである。

もちろんこの新方法論は、確立されれば、日本史における他のさまざまな時代でも適用が可能な画期的な技術である。

実際の発掘作業は岡山県総社市に位置する6世紀後半から7世紀前半に作られた「鳶尾塚古墳」で、岡山大学-欧州研究チームが合同で進める。日本の古代社会動態に対するより包括的な理解をもって、欧州考古学が蓄積してきた欧州社会の発展過程との比較検証を行う。

 

プロジェクトの詳細は、プロジェクトのウェブページより確認できる。https://www.bearchaeo.com/

 

プロジェクトの最終成果は、2022年に日本とイタリアの以下の博物館にて展示される。

島根県立古代出雲歴史博物館

https://www.izm.ed.jp

トリノ東洋美術館(Museo d’Arte Orientale)

於: イタリア・トリノ

https://www.maotorino.it/

 

 

 

21/02/2019


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