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ユンカー欧州委員会委員長とメイ英国首相の共同声明
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<日本語仮抄訳>
欧州委員会のジャン=クロード・ユンカー委員長と英国のテリーザ・メイ首相は本日、2月7日に両者が開始した手続きに則った形での英国の欧州連合(EU)からの秩序ある脱退の確保に向けた取り組みを精査するために会合した。
両者の討議は以下の点が含まれた。
- アイルランド島問題のバックストップについて、その一時性を再度強調しつつ、EUと英国双方に適切な法的保障を与えるために、どのような約束が可能か。両者はアイルランド島に厳格な国境管理を行うことを避け、EUの域内市場と英国双方の一体性を尊重する決意を再確認した。メイ首相はEUの立場、特にドナルド・トゥスク欧州理事会議長とユンカー委員長が1月14日に送付した書簡を受け入れた。また、EU側でこの問題に取り組むタスクフォースが引き続き英国側と関与していくことを歓迎した。
- 将来的のこのバックストップに取って代わる代替措置が果たしうる役割については、欧州委員会側の首席交渉官であるミシェル・バルニエと英国のスティーブン・バークレイEU離脱担当相に対し、欧州委員会と英国が従うべき手続きについて検討するよう指示した
- 政治宣言について、EUと英国政府双方の立場との一貫性があり、両者ができるだけ早く、想定される将来的パートナーシップの実現に向けた双方の集中力と野心に対する信頼性を高められるような追加事項や修正が可能かどうか。これについては、欧州委員会の首席交渉官と英国のEU離脱担当相が引き続き協議する。
ユンカー委員長とメイ首相は、今回の協議は建設的であり、それぞれの交渉チームに対し、前向きな気持ちで各選択肢を探求し続けるよう促した。残された時間が限られていること、またEUと英国を深くかつ比類のない将来のパートナーシップに向けた道筋をつける歴史的意義を理解しつつ、近日中に再度進捗状況を確認する。
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