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世界経済フォーラム、循環経済の推進者としてのEUを表彰
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<日本語仮抄訳>
欧州委員会は昨夜スイス・ダボスにて、世界経済フォーラムとヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラムより、環境を保全し温室効果ガスを削減しながら雇用・成長・投資の機会をもたらす循環経済への移行の加速化に取り組んできたことに対し、2019年循環経済賞を贈られた。欧州委員会を代表してユルキ・カタイネン副委員長とカルメヌ・ヴェッラ環境担当委員が授与式で「公共部門」の「サーキュラー賞」を受け取った。
欧州委員会は2015年に、製造や消費から廃棄物管理や二次原材料としての再生利用までを含む、製品や材料のライフサイクルの全過程にかかわる施策を導入することで資源のライフサイクルのループを閉じる、「循環経済パッケージ」と称した、比類のない包括的な戦略を発表した。ここで提案された措置には、省エネルギーや温室効果ガスの削減を通じた気候変動への対処、ならびに史上初の欧州プラスチック戦略も含まれる。欧州委員会はこれまでに54の施策の内90%以上を実行に移しており、欧州の持続可能性をさらに高めるには何が必要か、現在検討中だ。循環経済は、欧州委員会が2018年11月に発表した長期戦略にうたったように、EUが2050年までに実質温室効果ガス排出量ゼロを達成する世界初の主要経済になるために必要な、近代化と変革の一部である。
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