駐日欧州連合代表部

EUとNATO、欧州の防衛に向け、一貫性のある、補完しあう相互運用の可能な協力を目指す

11/07/2018 - 15:53
ニュース

EU News 173/2018

<日本語仮抄訳>

欧州理事会議長、欧州委員会委員長および北大西洋条約機構(NATO)事務総長は7月10日、2016年以降の欧州連合(EU)とNATOの間の協力関係の相当な進展を強調し、自身の安全保障・防衛能力の強化に向けたEUの努力を歓迎し、軍隊の移動、テロ対策、化学・生物・放射性物質・核関連のリスクへの対応、および女性・平和・安全保障アジェンダの促進といった分野での作業の増加に合意した2度目となる共同宣言を発表した。ブリュッセルで会合した双方の首脳は、EUとNATOの防衛に関する取り組みを通じて開発される能力は一貫性と補完性があり、相互運用が可能なものであるべき点でも合意した。

2016年にワルシャワにて署名された最初のEU・NATO共同宣言以来、両者間の協力はハイブリッドサイバー脅威対策や防衛能力の研究・開発といった主要分野において大幅に進展した。その目的は、南部・東部方面からの今まで例のない課題に直面する中、欧州とその市民を守ることにある。双方の首脳は、EUが自主的に防衛能力を高めようとしている取り組みがNATOをも強化し、この文脈においてEUとNATOは非常に補完的で理想的なパートナーであることを認識した。7月11日のNATO首脳会議を前に、10日に調印された2度目のEU・NATO共同宣言は、これまでの成果と今後の進路を示すものである。

2016年の最初の共同宣言を受け、合計7分野で74の具体的な共同行動が合意され、現在実行中である。今般、これらの分野におけるEU・NATO協力の主要成果や付加価値を強調した3つの進捗報告書が提出された。例えば、EUとNATOは今はサイバー攻撃に関する警告を即時に交換し、互いの軍事訓練に参加し、地中海で人の密航や人身取り引きとの戦いで協力し合っている。

今回の共同宣言は現在進められている作業を確認するものだ。特に軍隊の移動、テロ対策、化学・生物・放射性物質・核関連リスクへの対応や女性・平和・安全保障アジェンダの促進といった優先分野での迅速かつ実証可能な進展に重点を置いている。

EUに加盟する28カ国のうち、22カ国はNATOにも加盟している。今般の宣言は、NATOに非加盟のEU加盟国や、EUに加盟しない他のNATO諸国に対し、これらの取り組みにできる限りの関与を促している。

 

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