駐日欧州連合代表部

ユンカー委員長、EUの国際政治の場でのさらなる活躍を模索

20/02/2018 - 18:29
ニュース

EU News 32/2018

<日本語仮抄訳>

欧州委員会のジャン=クロード・ユンカー委員長は、先般ミュンヘン安全保障会議で行い、広く取り上げられた演説において、欧州連合(EU)がより世界政策に長けなければならないと述べた。同演説では、世界政治の舞台において、EUが自身の役割を果たすための望ましい能力の度合いについて、「weltpolitikfaehig」という新たな造語を披露した。

ユンカー委員長は、「ソフトパワーだけでは力不足である。われわれは外交・安全保障・防衛により多くの力を必要としている」と述べ、「世界舞台で信頼に足る行動を取るには、(EUは)その意思決定手続きをより簡素にしなければならない。外交・防衛政策で常に全会一致でしか決定できないというのはありえない」と強調した。

委員長は、EUが統一の立場を取ることができなかった例として、南シナ海、中国における人権、エルサレムの地位の問題に言及した。EU内の意思決定手続きが簡素化していたなら、統一の立場が取り易かったであろう。どうすれば多数決をより多く取り入れるかの問題についてユンカー委員長は、「欧州議会における一般教書演説で提示しているし、欧州委員会もそれに関連して提案を行う予定である。一部の人々が考えているのとは異なり、それにはEU条約改正は必要なく、リスボン条約第31条第3項はそのようなことを想定している」と述べた。

特に防衛の分野について、ユンカー委員長は昨年一年の間の著しい進展は、それ以前の20年より大きなものであったと指摘した。EUは「(軍事)調達をかなり統一し、向上させる必要がある」とし、「欧州防衛基金で、2018年、2019年に(防衛)研究のために9,000万ユーロを計上した。2020年までには5億9,000万ユーロ、2020年以降は15億ユーロを予定しており、これにはEU加盟国の支援が必要だ」と述べた。