駐日欧州連合代表部

G7タオルミーナ・サミットを控えたトゥスク欧州理事会議長の発言

<日本語仮訳>

ドナルド・トゥスク欧州理事会議長は、イタリア・タオルミーナで開催される主要7カ国首脳会議(G7 サミット)の開幕を前に、以下のように述べた。

「われわれは、喫緊の地球規模の問題について協議するためにここタオルミーナにG7として集っている。今回の会合が、ここ数年来で最も困難なG7サミットであることは疑いようはない。今日ここに集まった首脳の中には、気候変動や貿易といった問題について、時折大きく異なる立場を取ることは良く知られていることである。しかしながら、欧州連合(EU)としてのわれわれの役割は、あらゆる分野でG7の結束を維持するためにあらゆる手だてを尽くすことにある。

最も重要なのは、ルールに基づく国際秩序を守るにあたり、結束が維持されることである。われわれは毎日、欧州、アジアおよび中東において、シリアにおける戦闘やウクライナにおけるロシアの攻撃から、北朝鮮の核・弾道ミサイル実験や南シナ海における埋め立てや軍事化まで、平和と安全を脅かす戦略的な地球規模の問題に直面している。G7の決意と結束が不十分ならば、世界情勢は本当に収拾がつかなくなる。

私は、ウクライナ紛争については、G7が結束を示すことを期待している。われわれはウクライナの独立性、領土の一体性および主権を完全に支持している。この紛争の解決は、ミンスク合意の完全実施のみによって可能である。日本で開催された前回のG7サミット以降、ロシアに対するわれわれの制裁政策の変更を正当化するような動きは全くない。それゆえ、私は他のG7首脳に対し、この政策の再確認を求めるつもりである。

G7は、シリアにおける蛮行に終止符を打つことについても結束を維持すべきである。われわれは、シリアにおけるテロに打ち勝ち、政治的解決を模索するさらなる努力を行う準備をすべきである。イランやロシアなど、この危機に関与し、アサド政権と協力する勢力には、特別な責任がある。これらの勢力は、時間を無駄にする代わりに、真の停戦を実現させ、化学兵器の使用を止め、困窮している人々全てに人道的なアクセスを即刻可能にするよう、その影響力を駆使すべきである。

最後に、人の移動に関する危機を管理するためにもG7の結束が必要であると述べたい。これは地球規模の課題であるが、ここシチリア島では真に現地の問題である。EUの目標は、少なくともこの危機に対する国際協力の度合いを現行レベルで維持することにあるが、われわれが成功するかどうかは、不明のままである」

 

タオルミーナ・サミット成果文書 <外務省提供仮訳>

G7タオルミーナ首脳コミュニケ:仮訳(PDF)
ジェンダーに配慮した経済環境のためのG7ロードマップ:骨子(PDF)
イノベーション,技能及び労働に関するG7人間中心の行動計画:骨子(PDF)
テロ及び暴力的過激主義との闘いに関するG7タオルミーナ声明:仮訳(PDF) 

Twitter: @eucopresident

Languages:
編集セクション: