駐日欧州連合代表部

欧州委員会、グローバル化の活用に関する考察を開始

Brussels, 10/05/2017 - 02:51, UNIQUE ID: 170511_1
Press releases

EU News 95/2017 ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

3月1日に発表された「欧州の将来に関する白書」に続き、欧州委員会は本日、グローバル化の活用に関する考察文書を公表した。

グローバル化の利益と弊害それぞれに関する公正な評価に基づく本日の文書は、欧州連合(EU)とその加盟国が、いかにして将来を予測し、欧州の人々の生活を向上させる形でグローバル化を方向付けられるかに関する議論を始めることを目指している。

同文書では、グローバル化がEUに何をもたらしたか、率直に調べた。実際のところ、グローバル化はEUに大きな利益をもたらしたが、同時に多くの課題も突き付けた。世界各地において、グローバル化は何億もの人々が貧困から脱し、より貧しい国々が追いつく助けとなった。EUにとって世界貿易はその経済成長を伸ばし、輸出が10億ユーロ増加するごとに1万4,000の雇用が支えられてきた。より安価な輸入品は、特により貧しい家庭に恩恵をもたらす。しかしながら、これらの利便は自然に生まれるものでもなければ、市民の間で平等に行き渡っているわけでもない。欧州はまた、域外国が全て雇用・環境・安全などの分野で同等の基準を有しているわけではないことの影響も受けている。このために欧州企業が域外国の競合相手と価格のみの競争はしづらく、これが工場閉鎖、雇用の喪失、および労働者の賃金や労働条件の押し下げにつながりうる。

しかしながら、これらの課題の解決方法は保護主義でもなければ、政治の不干渉でもない。この文書で提示された証拠は、グローバル化は、適切に利用されれば、利益をもたらすことを明確に示している。EUは、加盟各国・地域のほか、国際的パートナーやその他のステークホルダーらと連携し、グローバル化の利益をより良く配分しなければならない。力を合わせ、グローバル化をわれわれの価値や利益に沿った形に方向付ける機会を捉えなければならない。

本日の文書は、EUが、いかにすればグローバル化を最適に活用することができ、グローバル化がもたらす機会や課題にどのように対処するかについての重要な議論の火蓋を切るものである。

  • 対外的には、同文書は共有されたルールや共通の検討課題に基づく真に持続可能な世界秩序を構築する必要性に焦点を当てている。EUは常に、強力かつ効果的な「多極的」な国際的規則書を支持しており、この規則書を、同書が引き続き新たな課題に対処し、効果的な施行を確実にするという形で発展させるべきである。例えば、EUは納税回避、政府補助や社会的ダンピングといった有害かつ不公正な行為に対処することで、衡平な競争環境を作るための新しいルールを推進することが考えられる。効果的な貿易防護措置や多極的な投資裁判所も、EUが不公正な手法を用いる国や企業に対し断固とした行動を取る一助になる。
  • EU域内では、今回の文書は強力な社会政策や生涯を通じて必要とされる教育と訓練を提供することで、市民を保護し、力づける措置を提案している。累進課税、イノベーションへの投資、および確固たる社会保障政策は全て、富をより公平に分配する助けとなる。一方で、脆弱な地域を支援するためのEU構造基金の活用や、職を失った労働者が次の仕事を見つけることを支援するための「EUグローバル化調整基金」の活用は、グローバル化の負の影響を和らげる助けとなりうる。

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