Delegation of the European Union to India and Bhutan

欧州および世界の死刑廃止デーに寄せるEU上級代表と欧州評議会事務総長の共同声明

Brussels, 09/10/2020 - 15:13, UNIQUE ID: 201009_5
Joint Statements

EU News 274/2020

<日本語仮訳>

20201010日の欧州および世界の死刑廃止デーに際し、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長と、欧州評議会のマリヤ・ペイチノヴィッチ・ブリッチ事務総長は、以下の共同声明を発表した。

「本日、欧州および世界の死刑廃止デーに当たり、EUと欧州評議会は、いかなる状況下でも極刑の使用に反対することを再確認し、死刑の普遍的な廃止を求める。

われわれは、普遍的な廃止に向けた全体的な傾向として死刑の使用が継続的に減少していることを歓迎する。2019年、世界で死刑が執行されたのは2年連続でわずか20カ国にとどまった。これは過去最低の水準であるが、それでもまだ20カ国は多すぎる。そのため、われわれは、この機会に全ての国連加盟国に対し、202012月に開催される第75回国連総会で『死刑執行のモラトリアム(執行停止)に関する決議』を支持するよう呼びかける。

死刑廃止世界連盟は、本年を有効な法的弁護を受ける権利にささげる年としてきた。この基本的権利の侵害は、経験豊富な弁護士を雇う余裕もなく、法制度をよく知らないかもしれない、社会で最も弱い立場に置かれている人々により大きな影響を与える。司法制度が、必要な場合には正確な翻訳・通訳サービスを付けるなど、効果的な弁護を準備するためのリソースを提供することが不可欠である。

罪を犯した者は、責任の追及を受け、罰を受けなければならない。しかし、死刑廃止国の経験は、死刑は凶悪犯罪の抑止やより安全な社会の実現に寄与しないことを示している。一方、罰として人を殺すことは、無意味な暴力の連鎖を永続させるものである。

われわれは、死刑廃止を目指す『欧州人権条約』の関連議定書および『市民的および政治的権利に関する国際規約』の第2選択議定書に未加入の欧州評議会加盟国に対して、速やかに加入することを求める。欧州評議会とEUは、欧州で唯一いまだ死刑を執行しているベラルーシに対し、死刑を廃止し、最終的に、この残虐で非人道的な行為を完全に放棄した大多数の国々の仲間となるようにあらためて要請する。また、われわれは、まだ死刑を廃止していない欧州評議会のオブザーバー国に対して、死刑廃止への道を阻む障害について開かれた議論を促すよう求める。

われわれは、欧州評議会の閣僚委員会において、死刑をはじめとする、拷問やその他残虐で非人道的かつ屈辱的な処遇や処罰に使用される物品の取引に関する勧告が採択されることを期待している。われわれはまた、全ての国に対して、拷問と死刑に反対する世界的な協力の見事な例である『拷問に関与しない貿易のための国際的連携』に参加し、拷問に関与しない貿易に関する共通の国際基準の確立に向けた取り組みを強化することを促す」

編集セクション: