欧州委員会、COP26で「適応基金」に1億ユーロの拠出を表明

09.11.2021

EU News 252/2021

<日本語仮抄訳>

本日の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)閣僚級会合で欧州委員会は、「適応基金」のために新たに1億ユーロの資金を提供すると表明した。

開催地の英国・グラスゴーでフランス・ティーマーマンス執行副委員長は、「国際気候ファイナンスの規模を拡大し、その提供のための予測可能な枠組みを作らなければならない。適応基金はそれに向けた重要な役割を果たしうる。だからこそ、欧州委員会が途上国を支援する同基金に1億ユーロを拠出することを本日初めて発表できることを嬉しく思う」と述べた。

欧州連合(EU)予算からのこの1億ユーロの追加拠出は、今回のCOP26で各資金提供者が適応基金のために行った誓約の中でずば抜けて大きな額である。この資金は、EU加盟各国が既に個別に発表した相当額の拠出金に加えて提供され、「適応ファイナンスに関する非公式チャンピオンズグループ」に対するEUの支援者的役割を確認するものである。今般の資金は、EUの財政ルールに適合する方法で提供される。これは、気候適応目標を支えるための資金を増強し、特に最も脆弱な国々とそこで最も弱い立場に置かれている人々の利益になるよう、緩和と適応の間のバランスを良くするというEUの決意を明確に示すものだ。これはまずもって、後発開発途上国と小島嶼途上国に適用される。

 

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